小さな繋がりや、ちょっとしたきっかけでハタチ基金に寄付をしてくださる方々が毎年いらっしゃいます。2022年、ある女性が写真コンテストで入賞をしたときの副賞を寄付してくださいました。女性は、東日本大震災から12年の間に東北の人たちから気持ちを受け取り、自らの勇気に変えていったといいます。1枚の写真に込めた思い、そしてハタチ基金に寄付をしてくださった理由を伺いました。
ーー受賞した写真は、どのような思いで撮影されたのでしょうか?
撮影したのは、2022年のお正月でした。朝陽を見ようと早起きをしたら、綺麗な雪が積もっていて、その向こうに朝陽に照らされた街並みが見えて。その光景に、明るい年の幕開けを予感させられました。
思わずシャッターを切り写真を見たときには、小さな雪の山脈の向こうに、希望の光が輝いているように見えて、自分も希望に向かって数々の山を乗り越え、前に進もうと勇気が湧きました。
ーー今回、ハタチ基金を寄付先に選んでくださったのは、何かきっかけがあったのですか?
特別なきっかけはありませんが、福島に友人が住んでいたり、私が所属している会社が、震災当時、岩手県の会社と取引をしていたといった、ちょっとした東北とのご縁はあります。
東日本大震災から12年が経ちましたが、この間、東北の皆さんからの感謝の気持ちであったり、前向きな気持ちを所々で受け止めてきました。自分自身にできることは、「みんなにありがとうの気持ちを忘れず、希望に向かって歩む」という気持ちで生きることが一番の応援になると教えていただいたような気持ちでいます。
今回は、このURフォトコンテストが、東日本大震災の復興支援の一環だったこともあり、いただいた副賞を東日本大震災で被災にあわれた子どもたちの為に役立てたいと思い、寄付先を探していたところでハタチ基金に出会いました。
これからも東北の方々を応援していきたいと思っています。