2013.12.11
今回は、ハタチ基金の助成対象団体である「NPO法人トイボックス」の活動報告をご紹介します。
NPO法人トイボックスは「こどもとちいき」をテーマに自治体や地域の活動団体、市民と連携して、ひとりひとりのニーズを汲み取った活動を行なっています。
南相馬事業部は、2011年に被災地復興支援事業として活動を開始しました。2012年にみなみそうまラーニングセンターを開設し、生活訓練や自立サポートの事業を行なってきました。
本年度は、活動の経過の中でその役割を見直し、コンセプトの再整理を行いました。そして本年度をリスタートの年度とし、コミュニティの中で地域の関係機関と連携しながら、子育ての支援を行うことにしました。
東日本大震災当時は高校生だった人達の多くが、今、親となっています。
震災前、この地域は多世代同居が多い傾向にありました。それが震災で、仮設住宅での世代ごとに分かれた暮らしや、バラバラに他地域に避難することを余儀なくされました。その影響で、南相馬に拠点を戻した後も別世帯になる家庭も増えています。
家族の形態が急激に変わる中、実際には充分な子育てのサポートを得られず、孤立する養育者も増えています。貧困の問題や虐待も、年々深刻な地域の課題となっています。
トイボックスでは、そうした地域の現状や課題を踏まえ、みなみそうまラーニングセンターを通して子育ての支援を行います。その説明と、地域のキーパーソンの意見を伺う目的で、この夏は地域の関係者の方を対象に見学会を開催しました。
2020年8月3日、8月20日、9月5日の3回実施し、10機関29名の方々にご参加いただきました。
見学会
リニューアルしたラーニングセンターのリーフレット
<見学会に参加いただいた地域の関係機関>
・特定非営利活動法人あさがお
・医療法人社団むすびの会 ほりメンタルクリニック
・特定非営利活動法人カタリバ 双葉みらいラボ
・南相馬市役所 こども家庭課 こども総合相談室
・特定非営利活動法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会 相馬広域こころのケアセンター なごみ
・特定非営利活動法人特定非営利活動法人 きぼう
キンダーラボ かのん
サポート かのん
ちゃいるどサポート かのん
・相馬地方基幹相談支援センター拓
・福島県北・相双地域若者サポートステーション
多くの皆様のご支援により、子ども達が有意義な時間を過ごすことができています。心よりお礼を申し上げます。
今後ともひきつづき皆様からのご支援をいただければ幸いです。
地域関係者のやりとりの増加に伴い駐車場も拡大しました
宿題に取り組む子ども達