2014.01.30
ハタチ基金の助成団体のひとつ、認定NPO法人フローレンスが運営する「おうち保育園・仙台」。
保育事業によって被災地の家庭をサポートし、経済的な復興と子どもたちの成長につながる機会を提供しています。
いま、日本各地で新型コロナウイルス感染症の拡大防止策取り組んでいる中、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
全国の保育園でも登園の自粛要請が出ていたり出ていなかったりと、自治体によって様々です。
宮城県は、保護者が仕事を休むことが困難な子どもの居場所確保の観点から、家庭での保育が可能な保護者は、できる範囲で園の利用を控えてほしいといった要請内容となっています。
そのため、おうち保育園・仙台では、通常通り保育を行い、子どもたちと先生が一緒になって感染症予防対策に日々取り組みながら、元気に過ごしています。
本日は、おうち保育園の感染症予防対策の様子や、子どもたちと過ごす「素敵なおうち時間」をご紹介致します!
■日々の予防対策も、みんなで楽しくやることで小さな子どもでもできるように
今回のような緊急時には、大人の不安を察して子どもも一緒に不安になってしまう可能性があります。私たちが経験した東日本大震災のときもそうでした。
そのためおうち保育園・仙台では、子どもたちには出来る限りいつもと同じように園で過ごしてほしいと考えています。
太陽の光の下、好きな遊びを通して思い切り体を動かし、楽しく過ごしてもらうことも大切なことです。
屋外にお散歩に行く場合は人の密集した場所を避けるため、事前に先生が下見をし、人混みの少ない公園などを選びます。
さらに、室内での制作活動では、オリジナルのハンカチマスク作りにも挑戦しました。
子どもたちのお気に入りのハンカチで作ったので、みんな喜んでマスクを付けてくれています。
そして、感染症予防対策の基本と言えば、手洗い!お散歩から帰ってきたり、ご飯を食べる前には、みんなで必ず手を洗います。
おうち保育園の子どもたちは、手を洗うのがとっても上手。
(写真) ふわふわの泡で手をゴシゴシこすって、しっかり水で洗います。
手がピカピカになったら、待ちに待ったお昼ごはんの時間です。
健康な身体作りは、栄養バランスの取れた食事から。
子ども達には美味しい料理を食べて、免疫力も高めてもらいたいとの想いから、調理の先生がご飯を作ります。
(写真) 子どもたちは毎日たくさんおかわりしてくれるので、お昼ごはんの時間はいつも賑やかです。
(写真) クルクルむかれたリンゴの皮に、子どもたちは興味しんしん!
時には子ども達に、より「食」を身近に感じてもらえるような食育活動も行っています。
十分な睡眠を取ることも、丈夫な身体作りには欠かせない要素の一つです。
(写真) いっぱい食べた後は、お昼寝の時間。
(写真) ときにはお友だちと仲良く手をつなぎながら、夢の中へ。
この他にも園では感染症予防対策として、お部屋の換気・湿度管理、掃除・消毒、スタッフやお子さんの定期的な検温を実施しています。
予防対策は行いながらも、子どもたちには出来る限り普段どおりの生活ができるように。
よく食べ、よく眠り、よく笑う子に育ってくれるよう、おうち保育園ではサポートしています!
■おうち保育園の“素敵なおうち時間”の過ごし方をご紹介
子どもたちの大好きなハンバーガー屋さんを、園内で本格的にやってみよう! と、先生たちで企画した「おうち de マック」。
オリジナルのロゴやチケットも作成! グッズ作りからこだわりました。
メニューも本物とそっくり!
栄養士さん監修のもと、ハンバーガーはお子さん用に調味料などを調整して作りました。
大好きなハンバーガーやポテトを友だちと食べることが出来て、子ども達もとびきりのいい笑顔!
ちょっとした工夫とアイディアで、日々の園内活動も、笑顔あふれる素敵なおうち時間になります。
■東日本大震災の経験を活かして みんなで協力しあい、困難を乗り越えていく
私たちは東日本大震災に直面した際も、日本全国、そして世界中の人々が協力し合い、助け合うことで、
大きな困難を一つ一つ乗り越えていっています。
大事なのは「つらい時は、一人で悩まない」
「あせらずゆっくりと、そして大変な時でも日々の中に楽しさを見出し、みんなと過ごしていく」こと。
特に今回の新型コロナウイルス感染症では、一人ひとりの予防対策・小さな協力の積み重ねがとても大切だと感じています。
震災から9年の間に感じた「みんなで協力し合えば乗り越えられる」という気持ち。
大人も子どもも一緒にみんなで乗り越えていけるよう頑張っていきたいです。
おうち保育園・仙台では、6月7月入園の園児を募集しています。
詳細はこちら。お気軽にお問い合わせください。