2019年度ハタチ基金助成事業決定のご報告
4月8日〜4月22日まで募集を行い、子どもの教育やケア、そして福祉やNPO活動などの有識者からなる選考委員会での慎重な審査により、2019年度は、下記6事業に助成を行うこととなりました。
皆さんのご支援により、東北の子ども支援団体の活動を支える助成を実施できますこと、心より御礼申し上げます。支援団体の活動の様子や成果は、活動報告書の他、メールマガジンやWEBサイトなどを通じてお届けいたします。
【保育ソーシャルワーカー設置等】
(運営)認定特定非営利活動法人フローレンス
(活動地域)宮城県仙台市
(活動内容)保育園に「保育ソーシャルワーカー」を設置し、震災を経て経済的・精神的課題を抱える親子に対し、継続的にアウトリーチする。並行して、保育ソーシャルワークを必要とする地域の保育園等に実践ノウハウを提供し、ケアできる親子の数を増やす。また、罹災家庭の無償・減免受け入れ、障害児保育に取り組む。
【みなみそうまラーニングセンター】
(運営)特定非営利活動法人トイボックス
(活動地域)福島県南相馬市
(活動内容)発達障害等の課題を持つ子どもたちの支援施設「みなみそうまラーニングセンター」を、放課後児童クラブとの複合施設に発展させ、課題を抱える児童とそうでない児童が分け隔てなく生活していける環境を整える。また子供支援に関わる人材育成の環境整備のため、実態調査及び方策の検討を行う。
【コラボ・スクール】
(運営)認定特定非営利活動法人カタリバ
(活動地域)宮城県女川町、岩手県大槌町、福島県(双葉郡)広野町
(活動内容)宮城県女川町、岩手県大槌町、福島県広野町において、子供達のニーズに合わせた放課後の居場所と学習支援及び学校支援を実施していく。これらの支援を通して、子ども達が、震災による学習環境の悪化の影響を受けずに、意欲と創造性を持ち、未来を作り出す力を育む。
【スタディクーポン提供事業】
(運営)公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
(活動地域)岩手県、宮城県、福島県 ※全国に避難している児童生徒含む
(活動内容)東日本大震災で被災し、貧困状態にある子どもに対し、学習塾や習い事などの学校外教育機関で利用できるスタディクーポンを提供し、放課後の教育格差を解消することで、東北の復興を担う人材を育成する。また、大学生ボランティアが子どもたちの進路・学習相談に応じる。
【貧困連鎖予防事業等】
(運営)特定非営利活動法人キッズドア
(活動場所)宮城県仙台市・南三陸町
(活動内容)いじめ、不登校、高校中退の要因ともなる子どもの貧困解決のために、仙台市で学習支援を伴った居場所の提供、キャリア教育を実施していく。また、甚大な津波被害を受けた南三陸町では、子育て世帯のための学習支援事業を継続していく。しがらみを乗り越え新しい地域を作り出す力を見つける次世代リーダー育成事業も並行して行なっていく。
【復興アントレプレナー育成事業】
(運営)特定非営利活動法人放課後 NPO アフタースクール
(活動地域)岩手県大槌町・釜石町、宮城県石巻市・仙台市
(活動内容) 復興の将来を担う被災地の子どもたちが、地域の人々を巻き込み、支えられながら、自ら選んだ地元の特産品を一流商品や本物の小売業者、生産者が揃う東京屈指の青空市場にて販売を行う。商業、小売りなどを学び、「起業」を体験することで、自分の未来を見つめる経験を創出する。自分たちの足で立ち、自分たちの手で世界を動かすことのできる原動力を養う。