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活動レポート
2018.11.07 長く厳しい7年を越え、ようやく戻り始めた子どもたちの声【活動レポート】

ハタチ基金の支援事業の一つである「みなみそうまラーニングセンター」は、まだまだあらゆる業種で人材不足が続いている福島県南相馬市にて、発達障がいなど様々な課題を抱える子どもたちへ学習支援や心理ケアを行う施設です。

また同施設内には、小規模保育施設「はらまちにこにこ保育園」が併設され待機児童解消に向け活動しています。今回はその様子についてお伝えします。


<はらまちにこにこ保育園から>

8月22日に『にこにこ夏祭り』を行いました。
朝からうきうきわくわくの子どもたち。シールラリーのカードを首から下げてまずはお買い物へ♫

クレープ屋さん、わたあめ屋さん、リンゴあめ屋さん、ヨーヨー釣り、色んなお店がありました!

図2

りんご飴ひとつください♪

nikoniko

<みなみそうまラーニングセンターから>

文部科学省委託事業として、発達障がいなどの様々な課題を抱える子どもを含めた地域のサードプレイスとして、学習や生活支援を幅広く行っています。

被災地域での除染作業が終わり放射線量も下がり安定していることから学校への登下校を歩きで通う児童が増えました。長く厳しい7年を超えようやく子どもたちの声が再び戻りはじめています。

不登校気味だった児童は「ラーニングセンターは楽しいから行く」と通いはじめ、少しずつ人と関わることに自信を取り戻し、今年度からは学校に通いはじめています。また、これまで自分の感情を言葉で表現することが苦手で進学を諦めていた生徒も高校入学を果たすことができたことは、スタッフ一同喜びの一幕でした。

文部科学省の緊急スクールカウンセラー等派遣事業で、南相馬市内14ヶ所の放課後児童クラブを訪問し、児童への心理ケアや学習支援をおこなってきました。南相馬市教育委員会との連携により、南相馬市の不登校児童支援生徒数は全国や他の被災地の平均を大きく下回ったのは大きな成果です。

図4

ただ人材不足のため専門人材を募集しても殆ど応募がないという状況は依然続いています。そこで法政大学現代福祉学部 湯浅誠教授にご協力いただき、子どもの放課後の学習支援に適した人材を地域や学生から掘り起こし、子どもの放課後の環境を整えるための調査研修を南相馬市で実施しました。この取り組みでは実際に法政大学の学生にみなみそうまラーニングセンターの支援や一緒に放課後児童クラブ訪問を行う活動にご参加いただきました。法政大学の皆様来訪いただきありがとうございました。

図3

震災による精神的な傷により、本来発達障がいではないはずの子ども達にも発達障がいに近い行動や発達の遅滞などがみられるという状況も見受けられます。まだまだ子どもとその家族の方々への継続した支援を行っていきたいと考えています。

子どもにとって、安心できる場所ができることは、そのまま親の安心感につながります。安心で安全な、子どもの居場所づくりに、これからも取り組んでいきたいと思っています。


 

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