2020.07.27
【活動報告:コラボ・スクール大槌臨学舎より】
ハタチ基金の支援事業の一つである「コラボ・スクール大槌臨学舎」(岩手県大槌町)は、
地震や津波の被害により落ち着いて学ぶ場所を失った子どもたちを対象とした
放課後学校です。
東日本大震災から5年、震災による住居倒壊率が約65%にものぼった大槌町の今と、
子どもたちの様子をレポートしたブログをご紹介します。
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岩手県大槌町では、見渡す限りかさ上げ工事のまっ最中。
5年前、ガレキで埋め尽くされた町にも新しい家が増えてきました。
その一方で、仮設住宅での暮らしが続く住民は未だに3割。
津波被害を受けた岩手県沿岸部の地域の中で、最も高い数字を示しています。
また、地震の揺れに過剰な不安を覚える子や、精神的に不安定な子など、
何らかのサポートを必要とする子どもは、町の児童生徒全体の2割に上るとの報告もあります。
環境の変化や長引く仮設住宅での生活が、少なからず影響を及ぼしていると考えられます。
1995年に発生した阪神淡路大震災では、震災の5年後に子どもたちの問題行動が最も増えたといいます。
震災当初は一見問題がないように見えた子どもたちでも、それぞれの成長による変化や周囲の影響により、
新たな困難を抱えることもあるのです。
大槌町では今年の3月にも、震災の日が近づくにつれ、
いつもの明るさが消え不安定な状態になる子どもが見受けられました。
もちろん町や学校は、児童生徒のこころのサポートに全力を投じています。
しかし普段、子どもたちが生活の中で震災の話をすることはまずありません。
むしろ、震災の話が半ば「タブー」として、触れてはいけないものになっているようにも感じます。
子どもながらに、周囲に気をつかっているのです。
そう考えると、「被災者ではない大人」という私たちにも、子どもたちの力になるチャンスがあるのかもしれません。
できるだけ多くの大人が、継続的に子どもたちをサポートしていくことが、今こそ必要なのではないでしょうか。
そんな大人のひとりとして、大槌臨学舎ではこれからも可能な限りのサポートをしていきたいと考えています。
(一部、記事より抜粋)
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