ハタチ基金の助成先団体のひとつ、NPO法人カタリバが運営する、コラボ・スクール女川向学館。学校でもなく家でもない、放課後の居場所づくりを目指して、学生や社会人を中心としたボランティアの方々やスタッフが、小中学生の学びや自立を後押ししてきました。
今回は、新年に入ってからの子どもたちの様子を現場スタッフよりお伝えします。
こんにちは。女川向学館です。2022年 新年が明けてからすでに2ヶ月が経とうとしていますが、今年もどうぞよろしくお願いします。
新年明けてから1週間は冬休み時間ということで、小学生の授業はお正月にちなんで福笑いづくりや書初め、百人一首などを行いました。私が小さい頃は福笑いはやった記憶があるのですが「福笑いって何〜?」と小学生。ちゃんとした顔になるように真剣に目や口などのパーツを慎重に置いていました。
また、書初めは習字の名人に来ていただき、子どもたちが書きたい漢字のお手本を一人一人書いてくださいました。お手本を見ながら、一筆一筆ゆっくり書く子もいれば、感性豊かにのびのびと筆を進める子も。最後に「たのしかった!」「学校の習字の練習ができてよかった!」という感想を言ってくれました。
さて、全国的に受験シーズンが終盤を迎えている中、女川の高校受験シーズンのピークは3月に迎えます。中学3年生のみんなは、高校受験まで残りわずか。このままの点数では不安だという悩みなどをスタッフに相談するシーンが増えて来ました。
2021年12月の始めまでは、休み時間になるとすぐスマホのゲームをしてしまう子が、ある日、真剣な顔で「ねえ、先生見て」とスマホの画面を見せてくれました。そこには、スマホを使ってしまう自分への戒めの言葉が。「もう受験に向けて、スマホ触らないようにするためにこの画面にしたんだ」と。受験への緊張感が生まれているように感じたとともに、この2ヶ月でその子の受験勉強とついゲームをしてしまう自分への向き合い方が変わったなと成長を感じました。
受験まであと少し。みんなで、がんばっぺし。
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