コラボ・スクール

被災した子どもたちの課題とニーズ

被災地から東京に避難している方々は、お父さんが地元に残り、お母さんと子どもで東京に避難されているご家庭が多く、お母さんが仕事を探さなければならない場合にも子どもを預けるところがなく就職活動も難しい。保育園もいっぱいですぐに入れないため、仕事を見つけても、やはり子どもを預けられる場所がないという状況に陥って困り切っています。また、妊産婦さんですでにお子様がいらっしゃる場合、出産時に子どもを見てくれる人がいないという方もいます。

「お姉ちゃんの小学校の行事に行きたいけどこの子が泣き出したらどうしよう…。」「赤ちゃんを病院に連れていく間、お兄ちゃんを見ていてくれる人はいないかしら…。」「区役所に手続きをしに行きたいけど、連れていくとスムーズにすすまないワ。いったいどうしましょう。」などの声があります。

子どもたちへの活動
フローレンスの病児保育の経験を生かし、保育料と交通費を無償で、一時保育

被災地から東京へ避難されているご家庭に一時保育のサポートを行っています!!
一時保育目標:のべ200名
●サービスのご依頼件数が保育者の数を上回った場合、一時保育をご提供できない場合がございます。
●本サービスは一時保育サービスを提供するものであって、保育園・幼稚園に代わるものではありません。
●保育園への送迎依頼等に関してはお受けしておりません。
●お申込されたお子様以外のお預かりはサービス対象外ですので責任を負いかねます。

<7月~11月実績>
・照会:24世帯
・うち本人からの状況聞き取り:18世帯
・一時保育引き受け:14世帯=のべ72名のお子様
・保育園紹介:1世帯
・イベント保育:1回(2名)

◆11月20日(日)避難者向けイベントの保育を行いました。
“福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェクト”様が行った『とうきょうワクワクえんそく@東京外語大「外語祭」』に協働参画いたしました。

◆ホテルの避難者の方へ「フローレンス保育室」を行いました。
ホテルに避難中で、ホテルのお部屋を保育場所として使えない避難者の方に、フローレンスの本部事務所の会議室を保育スペースとして利用しました。

〈メディア掲載〉東京新聞

活動をはじめてからの子どもたち

「部屋のドアを開けたら大きな笑い声が響いていて、
息子はニコニコでした。相当楽しかったようです。
おかげで私も職業訓練の講習を終了することができました。
ありがとうございました!!」

 
 

活動に必要なもの

保育スタッフ人件費など
寄付金目標:200万円(資金使途:おもに人件費)

 
 
 

運営団体について

フローレンスは、子どもが熱を出した時に保育園に代わって預かる「病児保育」を行ってきた団体です。
親の低所得が子どもへの教育投資を制限し、そしてそれがこどもの低収入へと繋がっていく、貧困の連鎖の問題を眼前で見てきたため、低所得世帯の子どもへの学習支援を検討してきました。被災によって厳しい環境下にあるこども達を支えることで東北地方の力強い復興を応援します。

今後は、避難生活が長引くにつれて、親子のメンタルケアが重要になってきています。母子のみで避難しているご家庭は、お母様に過度の負担がかかっています。親子ともにストレスから精神的に不安定になる方もいらっしゃることを踏まえ、親のケア(母親の息抜き)、やメンタルケアを補完できる他団体との協働し、親御さんの息抜きのためのイベントを行うなどを行なっていきます。

特定非営利活動法人NPOフローレンス代表理事 駒崎弘樹

フローレンスHP:http://www.florence.or.jp/